ミスターZは何者だ マーカスミラー

偉大なマーカスミラー


何日か前、衛星放送でマーカスミラーのライブが放送されていた。

Zにとってマーカスミラーというベーシストは特別な存在で、マイルスデイビスの数あるエレクトリック演奏の中でも、マーカスミラーとの共演作は永遠に輝きつづける名盤だと思っている。

もちろんマイルスとの共演者は素晴らしい演奏者ばかりなんだけど、マーカスミラーがベースの場合は、マイルスがたとえ絶不調の演奏をしていても、遊び心ある柔軟なベースラインが反応し展開していくので、よりいっそう緊張感のあるクールで粋な素晴らしい演奏になるし、マーカスの緻密な打ち込み伴奏にマイルスがプゥーって吹くだけで誰もマネ出
来ない世界観が出来てしまう。

彼らの共演作の中でも「アマンドラ」は最高傑作だと思っているし、マイルスデイビスが81年に新宿西口で行ったライブインジャパンは賛否両論あるけれど、Zの宝物CDである。

今はもうマイルスデイビスはこの世にはいないけれど、最近のライブでもマーカスミラーがジャンピエールやTUTUを演奏してくれるのは凄く嬉しい。

今回のライブ放送でもこの2曲を演奏してくれたし、オリジナルもかっこいいものばかり🎵聞いていて凄いなぁとおもわずため息がでる。

そんなマーカスが演奏の後半で、西アフリカのセネガルにあるゴレ島の話しをしてくれた。

黒人奴隷と言えば、アメリカの人種差別の話ししか思い浮かばなかったけれど、昔この島の港が奴隷貿易の拠点となり1000万人以上の黒人たちが、烙印をおされて奴隷となり無理矢理アメリカに連れてこられたらしい。

検索して詳しく調べると、あまりにも酷すぎて涙が出そうになる。

その島からインスピレーションを受けてゴーレイGOREEという曲を作ったらしい。

GOREEというこの曲は、想像を絶する苦難に対して、怒りや悲しみだけの表現にならず、現在でも人種差別が残るこんな世の中でも希望を持てる願いを込めて作った曲らしい。

マーカスミラーのCDはほとんど持っているし大好きなのでよく聞くけれど、マーカスの曲を聞いて感動したのは、ひょっとしたらそんな希望のメッセージを今までに1つか2つ自分なりの解釈で聞けたからなのかもしれない。

素晴らしいライブをありがとう🎸。
✨サンキュー&チェケラ✨


マーカスミラーの希望のメッセージ、これからはもっと大切に聞くようにしよう🙇Z