ミスターZは何者だ 2千アクセスの御礼と百回記念記事🎊

百回記念記事🎊


気が付けば、今回の記事がちょうど100回目となりました🎉

そして、アクセスもおかげさまで2000突破する事ができました。

いつも上手く書けるワケではないのに、皆さんお立ち寄りいただき本当にありがとうございます🙇

いろんな事書いてきましたが、誰かの役にたてているのかどうだかチョット心配💦

そんなわけで今回は、私のトランペット練習ネタです🎵

おもむろに、トランペットで練習してきた事を、ながながと書いていきますので興味ない読者さんはスルーして下さい🙇



ミスターZは何者だ百回特別記念Zの練習🎺」


今からさかのぼる事、25年くらい前。
東京の楽器店で憧れのエリックさんに偶然出会い質問した。

「どうすればトランペットのアドリブ上手くなりますか?」

するとエリックさんは

「アドリブはね、人に教える事の出来ないものなんだよ。」

と、教えてくださいました🙇

その後、あるジャズトランペッターに同じ質問をしてみると、
「まずはコピーしなさい。」

と教えてもらった。

でもコピーはアドリブではない。
ステージでコピーを演奏してるのに、お客さんに
「即興演奏できて凄い💦」なんて思われていたらインチキしているような気持ちになりそうだし、自分には合わない❗
チャーリー・パーカーのオムニブックで数曲練習していたけれど、練習でやってもステージではやりたくなかった。

その後同じ質問を知り合いでプロのオーケストラ吹きに聞いてみると、

「ウーン・・・わからん」

と回答が・・・

そんな悩みを持っているときにロック系ギタリストに出会い、「こんな演奏が理想や💡」という答えが出来たので、目標となる師匠のもとで悩みながらアドリブをしてきた。

jazzトランペットの練習は今でも本当に大変やと感じる。

まず、コードが読めないと
ピアニストにバカにされる( ̄~ ̄;)

私の場合は、二十歳ぐらいのときにコード譜面なんて読めなかったので、二十歳過ぎてからピアノを習いコードを多少理解する事が出来た。

でも今度は、トランペットが移調楽器なのでピアノを練習すればするほど自分の音感が狂うし、苦労した。

そんな悩みを抱えて演奏しているとき、書店で

「スケールさえ練習すればjazz出来ます。」

というピアニストが書いたスケール練習教則本を見つけた💡

暇な日には、朝から晩まで練習してみたけど・・・

アドリブは、簡単に上手くなるものではないという現実が理解出来た😢

それでも、本質的には正しい事が書かれていると感じたのでその後、いろんなスケール練習をやる事になった。

まずは最も有名なアーバン教則本、あるトランペッターから、アーバンは全部やるのは大変だけど音の跳躍というページが最も効果的な練習が出来ると教えてもらったので、そればかり練習してみた。

確かに、間違いなく短時間で効果的な練習ができた。
ミストーンが少なくなります。

その後、頭の中のイメージでメジャーマイナーのコードを転調しながらやってみたり、ブルーノートスケールを転調しながらのイメージ練習したり、
7sus4を転調して上がってみたり下がってみたりといろいろやってみた。

そのへんが出来てきて、たまぁーに良いアドリブが出来るようになってきた。

ただ、アーバンでグルペットの練習をやりすぎるとアドリブのときにグルペットだらけの変な演奏になった苦い経験がある。

その後、クラウドゴードンの
金管演奏の原理」という本に出会い、なんとなく
トランペットの原理が理解できたし、この本の影響もありクラークの「テクニカルスタディ」を練習したし、それまでマウスピースも小さめなものを使っていたけれど、サイズもスロートも大きくするキッカケになった。

とても参考になる音の原理のようなものが書かれてあり、音符はほとんどないけれどトランペッターにオススメの原理書です。

テクニカルスタディをほとんど覚えて吹けるようになるのには四年くらいかかったし、それをマイナースケールで練習するのに更に二年くらいかかった💧

テクニカルスタディをやってからは、アドリブでコードに対してのミストーンを出してしまってもなんとか修正しながら演奏出来るようになってきた。

その後、クラーク好きになりついでに、
「SETTING UP DRILLS」を練習した。
テクニカルスタディにはない音階パターンが掲載されているので勉強になったけど100回くらい練習したあと練習バテしてしまったので修得する事もできず、途中でやめてしまった💦
このドリルは、わりと高めの音が出てくるのでハイトーンの苦手な人が練習するのであれば、きついフレーズはオクターブ下げて練習しないと調子を崩すと思います。

最近練習のコツが理解できてきたので、またやってみようかと検討中。


その辺が出来るようになって、初めてアマチュアjazzトランペッターが成立したような気がする。

なんというか、周りのみんなに期待してもらったり、親切にしてもらえるレベル。

でも、やればやるほど出来ない事が理解できてくるわけで・・・何かが違う💧
そんな練習ばかりやってると、あなたの演奏はマジメですね😱と言われ。
お客さんが、その後来てくれない事も💦

アドリブが上手くなりたいからスケールを練習する行為自体は間違っているわけではなく、友達に見せてもらったジャコパストリアスの本人が出演している教則ビデオでも丁寧にスケール練習を実演してくれていた。
バークリー出身のjazzトランペッターに、どうすればアドリブ上手くなるか聞いたとき、

「自分の頭の中のイメージとして理想のアドリブが出来ているかどうかが問題。」

と教えてもらった事があるが、コード譜面見ただけでスケールがすらすらと頭の中でイメージ出きなければ即興的な理想のアドリブは出来ないという結論にたどり着く。

その順序で練習するのであれば、複雑な和音に対応出来るようにしなくてはならないと感じたので今度はアレンヴィジッティの和音教則本「HARMONIC STUDIS」を練習に取り入れた。
アーバンやクラークにはない、ハーモニーのアルペジオが掲載されているのでとても参考になった。

アメリカの音大ではみんなやってるみたいです。

ヴィジィッティをやりだして三年くらいから、アドリブで自然なひねりが加えられるようになった気がする。

その後、どこの書店にもよく置いてある、
「jazz道アドリブ実践編」をやった。

この本に掲載されているテトラ系のスケールはやった事がなかったので、練習してみると、本当に短時間でアドリブがチョット上手くなった。
入門書として凄く優れているなぁと関心。

吹奏楽経験者であれば、この本1冊やればjazz系のジャムセッションに参加できると思います。

そんな感じの練習をやって、ライブもやってはきたけれど、自分の演奏が好きになれず理想の演奏とは違ったので三年くらい前、元プロのjazz系トランペッターに習いに行く事にした。

今の自分のレベルや悩みをいろいろと聞いてもらい、何を練習するべきか相談にのってもらって教えてもらったのがラーモンリッカーのスケール本。

スケール練習を3度からやったり5度や7度からやる本で、しかも最初のフレーズ以外は譜面にはなく自分の頭のイメージで、パッシングトーンを伴うドミナントスケールを4度転調し解決して進んでいかなくてはならない教則本

もちろん、自分で譜面書けばそれで良いだけの話しだけど、そんなめんどくさい事は性格上できない💦

仕方なく初めのフレーズに半とか全とか記号を書いて4度転調していくことにした。

テクニカルスタディをやっていたので、ルートから4度転調して進んでいく練習はすぐに出来たけど、三度からはじめると全半記号をみながらでも、ほとんど前に進めなかった。

アーバンやテクニカルスタディーさらっていてもそんなもんです😢完全にお手上げ┐('~`;)┌

クラークのセッティングアップドリルはテクニカルスタディーとは違って、ド から始まり ファに進んで シ♭へと進んでゆくから、ドミナントスケールをサークルに沿って進む事を意識して書かれてあるのかもしれない。
ただ、ド の後でいきなり、ファに進むからオクターブ上の レ を吹かなくてはならなくなるので、
基礎練習としてはとてもやりにくい💦
全ページをコピーしてテクニカルスタディーのように下の、ソ♭から順番にあがっていけるように並べなおしてから、今度は挫折せずにやろうと考えています。

クラークが、おそらく意識したであろうセッティングアップドリルのサークル進行はラーモンリッカーで補うことが出来ると思います。

ラーモンリッカーはトランペッターにとって凄く難しい練習なので、脳ミソがウニ🍪、目がてんとう虫🐞になるんちゃうやろかと思った💦
毎日軽い頭痛💧
それでも、一年かけてやっと8パターン出来る見通しがたった。

この宿題が出来なければ先生に習いに行ってもあまり意味がないと感じたので、それなりに出来るようになってから再び先生の元を訪ねると・・・

「よくできたねぇ✨スゴい。
でもラーモンリッカーはこれのほかにブルースとマイナーとツーファイブがあるよ。」

と教えてもらった💦



あと3冊・・・( ̄▽ ̄;)



いったいアドリブの基礎ってどんだけあんねん💧

心が折れそうにそうになった😰

でもね、やっぱりラーモンリッカーはやる前とやった後ではアドリブの柔軟さが明かに違ったので教えてもらって良かったと思う。

これは自分にしかわからないことかもしれないワケだけど、理想のアドリブにしても、理想の音色にしても、つきつめれば自分自身にしかわからないことだから。

大坂のある有名なjazzギタリストがYouTubeで、理想のアドリブを修得するということは、三蔵法師が天竺目指して果てしない道のりを旅するようなものだと形容していたけれど、確かに自分の未熟さを一歩一歩と僅かであっても克服していくのだから、そんな形容の仕方もあるかもしれないなぁと感じる事が最近よくある。

そんなとても長い道のりではあるけれども、今までの経験として、自分で納得できるなにかが楽器で表現できたとき、たとえ少数ではあっても理解してくれたり、応援してくれたり、さらには期待してくれる人が今でも数人いてくれる。


とても心強くて有難い事です、ありがとうございます。🙇


最近は、自分が好きなjazzトランペッターから教わったウォーミングアップからはじまり、jazz道、ヴィジッティ、ラーモンリッカーにつながるオリジナルの教則をA4サイズのファイルに閉じ。
シングルタンギングから始まり、スラーに移行し、ダブルタンギングに移行していくようにアーバン的な解釈を大切にして練習している。
トランペットの教則本はたくさんあるけれど、
トランペットがソロ楽器として成立する事を歴史上初めて証明できるようになったのは、アーバン金管教則本(1864)が発行されたからではないだろうかと思うから。

ここで、少し楽器の話になりますが、
トランペットという楽器は1839年に現在とほとんど同じ3本ピストンが発明され、ギュスターブ ベッソン(1820~1875)によってほぼ完成したみたいだから、楽器の発明とともに優れた教則本も出来たのかもしれない。

調べてみるとそのアーバン(1825~1889)もまた、
パガニーニ(1782~1840)の超絶技巧的な演奏に憧れて、その技術をトランペットで修得することに挑戦し歴史に残る金管楽器教則本を完成させたワケだから、トランペットの歴史の系統って面白いなぁと思う。

アーバン教則本によってクラーク(1867~1945)等、トランペットの演奏家たちが成熟してくるとともに、その大きな歴史の波にのって登場したのが、
ビンセントバック(1890~1976)が作った
バックトランペット ストラディバリウス(1924)
この楽器名の由来がバイオリンのストラディバリウスから来ているのも必然的なものだったのかもしれない。
バックのストラディバリウスも楽器自体はF.ベッソンの模倣から始まったみたいだから、やはり楽器とマウスピースとの関係をより深く考えて作りだされたモデルという事が、歴史的評価に繋がったのかもしれない。
その後巻き返しを図ったのか、ベッソンも歴史に残るBフラットのMEHAモデル(1930)を出している。

そして、ビンセントバックと同じく、プロのトランペッターでもあり、楽器の製造までこなす
レノルド シルキー(1910~1982)が立ち上げた委員会によって40年代、jazzプレイヤーからclassicプレイヤーまで幅広いトランペッターの意見を取り入れて完成させた伝説的な楽器、マーチンコミッティが誕生する。
ガレスピーからマイルス、リーモーガン、チェットベーカーにブルーミッチェルまで使って、歴史に残る名演奏を残していったワケだから、この委員会によって実質的にjazzトランペットは完成したと言える。

3本ピストンのトランペットが発明されてから、百年という歳月をかけて完成されたトランペット🎺
この時代はトランペット開発の黄金期になるのかもしれない。

そんな事まで考えて買ったワケではないけれど、今使っているバックトランペットcommercialモデルには、ビンセントバックが初期に設計したオリジナルデザインの 1B ベルというものがついているし、第二抜き差し管はFベッソンの形状によく似ているのでとても気に入ってる。

まさに温故知新モデル🎺

あとは頑張って良い音を鳴らさなくては💦



練習のオリジナル工夫として、左側から楽譜を読むのが飽きたら右側から楽譜を読んで練習したりしている。
上昇系フレーズのテトラ楽譜であれば、右側から読めば下降系フレーズのテトラが練習できます。

あるプロのレッスンを受けたとき、練習中に数分間の休憩をこまめに入れる事の重要性を教わったので腕時計はクロノグラフ、練習場所には砂時計を置いて無理はしないよう常に2~3分の休憩をはさみながら練習するように心がけている。

トランペッターに限らず、自分の好きなプレーヤーには今でもどうすればアドリブが上手くなるのか常に質問して参考にしている。



去年中学生になった息子は剣道をやりはじめた、
親としては日本の文化が残る道を選んでくれてとてもうれしい。
たまたま立ち寄った書店で剣道の月刊誌を読んでみると興味深い事が書いてあった。

「基礎基本があるからこそ
個性を特性に変えてゆける。」

スケール練習をやったからといっても短期間でアドリブが上手くなるとは思わない。

どれだけ基礎練習していても、睡眠不足や疲れがたまっていると即興のアイディアが湧かずひどい演奏になることもよくある。


それでも、スケール練習をそこそこ習得してから個性を特性に変える工夫ができれば自由度の高いアドリブが出来るようになるような気がする。

どの道も、似たような道筋のようなものがあるのかもしれません。

ラーモンリッカーがさらえたら、ソロ活動も単発的にやってみる計画はありますが、ブログをやっても集客問題が残るので、こちらの方はもうすこし時間かかりそうです。

ソフトウインズやドープスターズでいろんな練習経験を生かして演奏しますので今後とも宜しくお願い致します。ご期待下さい。



最後に


ロイエルドリッジや
サッチモはアーバンとか練習したんだろうか・・・


魂のこもった歌が自然にアドリブになっていったようにしか感じとれない。

そんなとき、ふと思い出す。


「アドリブはね、人に教える事ができないんだよ。」


とてもながくなりました。


乱雑な文章の流れになってしまいましたが、
誰かの参考になれば幸いです。🌱Z